薬膳とは

薬膳とは、東洋医学の知恵を活かし、副作用があるものは薬、
副作用がないものは食べ物と考え、その人の体質に合わせて作る健康料理です。
味噌汁から煮物、デザートまで組み合わせて作ることができるいわばおいしい元気定食です。

薬膳の元気スパイラル「気・血・水」

薬膳では健康の目安を
● 気(カラダを動かす生命エネルギー)
● 血(血液の循環)
● 水(水分バランス、 代謝がよい状態)
で表します。

 



 



薬膳は「オーダーメイドの料理」

薬膳にはカロリー計算はありません。
運動した日、それぞれの体質により代謝が違うのに、
一律に同じカロリーで表し、それを基 準に食べ、健康を考えるには偏りがあります。

薬膳は季節や食べ物のもつ性質、味が体に与える影響などいろいろな角度から考えて作るおいしい料理です。
献立をたてる目安の一つに、自分は冷え性タイプか暑がりタイプかによって食べ物を選食します。
食べ物には性質があるのです。
たとえば玉ねぎ一個、ジャガイモ一個、バナナ一本、ほぼ同じ80kcalですが食質は違います。

■玉ねぎ 温:体を温め、新陳代謝を盛んにする働きがある。
■ジャガイモ 平:温にも寒にも偏らず、滋養・強壮作用がある。
■バナナ 寒:体を冷やし熱を除くことから、鎮静効果、炎症を抑える働きがある。

冷え性の方がナス、きゅうり、レタスなどの涼寒性食品ばかりで献立を立てますと、
ますます体が冷えて不調になってしまいます。
冷え性の方は、しょうが、ピーマン、かぼちゃなど体を温め、
血流をよくする食品を多めに食べることで体内バランスが整います。

薬膳は旬のパワーを活かして食べる料理

四季折々、季節の食べ物と体調はとても関係が深く、
旬の食べ物を栄養価の高い薬膳食品と組み合わせて食べることで、
体調を整え 病気にかからない体作りをめざします。
衣服の衣替えのように体も衣替えしましょう。

■春 フキノトウ、タラの芽、セロリなどの苦味の食品を食べることで、冬の間こわばった筋肉をほぐし、体を目覚めさせます。
■夏 体を冷やし、余分な水分を出してくれる利尿作用の働きがあるトマト、きゅうり、ナス、とうがんで涼をとり、夏を元気に乗り切ります。
■秋 北風で痛めがちなノドを潤し肺をあたためる働きのある、ぎんなん、梨、秋大根、れんこんで体調をととのえます。
■冬 体を温める効果のある山芋、人参などの根菜類、肉を少し多めに食べて寒さに負けないようにエネルギーを蓄えます。


そのほか薬膳は食べ物が体のどこに効果的かや5つの味で身体のバランスの整える食べ方を学びます

薬膳Q&A

誤解していませんか?
薬膳に対してよくいただく質問についてお答えいたします。

薬膳って苦そう?!

いいえ、おいしいのです。
さらに「和漢膳」は理事長板倉啓子が
私たち日本人の味覚に合うように工夫していますので、
食べやすくおいしく召し上がっていただけます。

薬膳にはさまざまな「制限」はないのですか?

副作用があるものが薬、ないものが食べ物というとてもおおらからな料理です。
素材は根・茎・葉・花・実を食べる全体食。
空を飛ぶものは飛行機以外、海は船以外、
地上の四つ足は机以外すべてを食材にするという面白くっておいしい料理です。
食は楽しみ!制限があるとストレスになりますね。

薬膳は特殊なお料理ですか?

そんなことはありません。
ただ、漢方の知恵を活かし、体が健やかに保てるように
その人の体質に合わせて作る料理ですので、そこが難しく思われるかもしれませんね。
だからこそ奥深く、自分の身体に合った食材を食べていると、体が喜ぶのが体感できますよ。
まずはトッピング感覚で薬膳食材を使ってみてください。

薬膳は子どもにも食べられますか?

もちろんです。
お子さまにはクコの実やマルチビタミンの蜂花粉などおすすめの食材がたくさんあります。
強精作用のある食材を子供に毎日は問題がありますが、
当学会でお教えいたしますレシピの分量は
和漢診療医と一緒に考えてありますので、まったく問題ありません。

体質が違うのに同じ食事でいいのでしょうか?

はい。 食事は家族みんなで囲むもの。
冷え症タイプはカラダを温める食材を多めに食べればよいのです。

効果はすぐに現れますか?

食べて即効果を感じられるのは、冬虫夏草や高麗人参などで、やはり人気の食材です。
目安は古い血液が新しい血液と入れ替わるのに3ヶ月はかかりますので、 
それくらいは続けてお食べください。

国際薬膳食育学会日本型薬膳「和漢膳」を提唱します

和漢膳料理 身体の機能に働きかけて体調を改善する薬膳は、
中国に生まれ、3千年間漢方の知恵を取り入れながら発展してきました。

その薬膳に美味しさと作りやすさをプラスして、
日本人の体質に合うように、栄養価の高い和漢膳(薬膳)食材をプラスすることで
早くバランスの崩れが整うのが魅力です。

日本人に合った新薬膳の誕生、それが「和漢膳」です。

国際薬膳食育学会なぜ「薬膳」→「和漢膳」なのか?

薬膳を日本に根付かせようと長い間奮闘していた私たちにとって、2008年に東京電力が行った薬膳に関するアンケート調査は衝撃的でした。
いまだに70%の人が薬膳を食べたことがなかったり、知らないというのです。
ただ、同時に「健康によい」「栄養バランスがよい」など好イメージがあることもわかったので、潜在的なニーズはあり、伝え方を工夫すれば受け入れられるだろうと、希望を感じました。

そこで、もっとご家庭で手軽に取り入れていただくには、”薬”というイメージから離れた新しいネーミングが必要と考えました。
日本人の体に合った「和」と、漢方を基本にした料理なので「漢」、料理の「膳」で、「和漢膳」の誕生です。
「和漢膳」は、薬膳の正統的な考え方を踏まえつつ、日本人の体や味覚に合うようにアレンジしたおいしい料理です。

国際薬膳食育学会では、まったく新しい日本型薬膳「和漢膳」のすべてを、みなさんにわかりやすくお伝えしていきます。
薬膳に関するアンケート結果